翻訳コラム

翻訳コラム

ホーム 翻訳コラム 翻訳サービス トランスクリエーションとは?翻訳との違いや必要性について解説
B! ツイート シェアする Pocket

2024.01.12

トランスクリエーションとは?翻訳との違いや必要性について解説

海外を視野に入れた事業展開を行う企業が増え、翻訳は様々なシーンで必要とされてきています。
近年は単なる「翻訳」だけではなく、より現地のターゲット層に響くような言葉で伝えるために「トランスクリエーション」と呼ばれる翻訳手法が注目されています。
では、そのトランスクリエーションとはどのようなものなのでしょうか。今回はトランスクリエーションの詳細や翻訳との違い、必要性について詳しくご紹介いたします。

トランスクリエーションとは

トランスクリエーションとは、どのような意味や使い方をされるのか、ここで簡単にご紹介いたします。

 

トランスクリエーションの意味

トランスクリエーション(transcreation)とは、翻訳の種類を表す造語です。翻訳(translation)と創造(creation)を組み合わせたもので、近年多く使われ始めています。
翻訳の世界では「原文の言葉が持つ意味をいかに正確に訳せるか」が最も重要視されます。しかし、トランスクリエーションでは、よりわかりやすく、伝わりやすい言葉に置き換えます。
言語には、それぞれの国が持つ文化や習慣、概念等、複数の要素が反映されるため、正確さのみを重視した直訳だけでは、十分に意味や感情が伝わらないことがあります。
そのため、より言葉の持つ印象やインパクトが重視されるビジネスの場面では、トランスクリエーションによる翻訳が用いられます。

 

トランスクリエーションは「超訳」「マーケティング翻訳」とも呼ばれる

トランスクリエーションは「言葉の印象」「伝わりやすさ」を重視した翻訳であることから「超訳」「マーケティング翻訳」と呼ばれることもあります。
「超訳」とは意訳の一種ですが、読み手に対する伝わりやすさを最優先にした翻訳方法であり、原文本来の意味よりも、大胆な意訳も行われます。
マーケティング分野におけるトランスクリエーションでは、高い語学力を持ち、正確な翻訳ができるだけではなく、現地のニーズや文化的背景、さらにマーケティングの知識が必要とされます。

 

トランスクリエーションと翻訳はどう違う?

 

トランスクリエーション

トランスクリエーションは、直訳を行う翻訳とは異なり、ターゲットとなる国の文化的な背景やマーケティング情報に加え、言葉の印象やバランス等、様々な要素を組み合わせながら言葉を生み出す力が必要だといわれています。
事実や根拠等、正確さが優先される場面では翻訳を、言葉の持つ意味をより伝わりやすく、インパクトを与えたい場合はトランスクリエーションを用いる等、翻訳の手法は状況によって使い分けられています。

 

トランスクリエーションは今後必要とされていく!その必要性と理由は?

 

トランスクリエーションは今後どんどんと必要とされていくといわれています。それは一体何故なのか、その必要性と理由についてご紹介いたします。

 

現地の言語や環境に最適な表現で訴求できる

トランスクリエーションを用いることにより、現地のネイティブに馴染みのある言葉で、商品やサービスを訴求できます。
商品やサービスの魅力を、言葉や文化の壁を乗り越え、最大限に伝えるためにも、トランスクリエーションは必要不可欠な手段といえます。

 

ブランディングしやすい

多くの企業では、競合他社との差別化を図るため、自社ブランドにしかない価格を、印象深く伝える工夫をしなくてはなりません。
言葉や文化の壁を超えて、自社ブランドの魅力を伝えるためには、現地のネイティブが持つ価値観や文化的背景を理解した上で伝えていく必要があります。
そのような面においても、トランスクリエーションは有効的な手段となり、国を超えたブランディングが可能となります。

 

トランスクリエーションで成功した実例

 

どんどんと翻訳業界に浸透しているトランスクリエーションですが、いち早くトランスクリエーションを活用して成功した企業があります。その企業を「成功実例」としてご紹介いたします。

 

ナイキの「Just Do It」キャンペーン

ナイキは世界中で知られるスポーツウェアブランドであり、その代表的なスローガンである「Just Do It」は広く認知されています。このキャンペーンは、異なる言語や文化において効果的なトランスクリエーションが行われ、各地域で大きな評価を得ました。
例えば、中国市場でのスローガンは「善始善終」にトランスクリエーションされています。
これは直訳ではなく、中国の文化的背景を考慮しながら「最初から最後まで全力で取り組む」という意味が込められています。
このように、トランスクリエーションによって、オリジナルのスローガンの意図を維持しつつ、ターゲット市場の言語や文化に適応させることが可能となりました。

 

P&Gの「Thank You Mom」キャンペーン

P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)は、2012年のロンドンオリンピックを機に「Thank You Mom」というキャンペーンを展開しました。このキャンペーンでは、世界中の母親達への感謝の意を表すというメッセージが込められました。
これも異なる国や地域において、トランスクリエーションが効果的に行われました。例えば日本市場では「ママの公式スポンサー」とトランスクリエーションされ、ビジュアルや音楽も日本市場に合わせてカスタマイズされ、多くの人々に共感を呼び起こしました。

 

「共感できる」トランスクリエーション翻訳を翻訳会社FUKUDAIにご依頼下さい

トランスクリエーションは、原文の意味を損なうことなく「共感できる」「インパクトがある」言語へと変える必要があります。
翻訳会社FUKUDAIのトランスクリエーションは、各専門分野に精通した専門性の高い翻訳経験者が在籍し、原稿の内容に応じて最適な翻訳者を選定して作業にあたります。
翻訳品質については、ネイティブによる的確な翻訳や、専門性の深い理解に基づく適切な表現等、お客様に満足していただけるような品質と内容をご提供いたします。

翻訳会社FUKUDAIの翻訳実績・納入先

その他ご要望も的確に捉え、最適な提案をさせていただいております。
トランスクリエーションのことなら、ぜひ翻訳会社FUKUDAIにご依頼下さい!

関連記事

海外進出に必須の翻訳資料は?翻訳会社選び4つのポイント
プレゼン資料翻訳のポイントを解説!翻訳会社に依頼するメリットとは
アンケート、調査票を翻訳する際の注意点は?翻訳プロが教えるポイント
マーケティング翻訳を成功させるための秘訣!適切な翻訳会社の選び方を解説

新着記事

「高品質・安く抑えたい・
スピード納品」
をお求めなら、
翻訳会社FUKUDAIに
お任せ下さい。