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2023.11.16

内部統制の翻訳ニーズが高まる!その重要性や翻訳時のポイントを紹介

「内部統制」という言葉をご存じでしょうか。近年の企業のコンプライアンス(法令遵守)やガバナンス(企業管理)と同じく、企業の運営において重要視され始めている仕組みです。

昨今、この内部統制を翻訳するニーズが高まっています。内部統制を翻訳することは、海外の企業と取引する、あるいは自社の運営状況を説明する際に重要な要素となります。

そこで、今回は、内部統制を翻訳する重要性や翻訳時のポイントについて、詳しくご紹介いたします。

注目が集まる「内部統制」とは?内容について解説

「内部統制」とは、企業が経営目標や事業目標を達成するために必要なルールや仕組みを整備し、正しく運用することを指します。

上場企業については、会社法第362条4項6号で、以下のように定義されています。

「取締役の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制その他株式会社の業務並びに当該株式会社及びその子会社から成る企業集団の業務の適正を確保するために必要なものとして法務省令で定める体制の整備」

(参考:e-gov法令

つまり、会社の取締役が内部統制の整備を行う際には、子会社や関連会社に至るまで、倫理規範や定款、及び法令等に照らし合わせて、業務を遂行できるような体制の確保を図るよう務めることを示しています。

また、今後上場を目指す企業においても、内部統制の整備は必要不可欠となっています。上場審査の対象となる確認事項や作成書類は、内部統制を整備する上で発生するプロセスと重複する部分が多くあります。

内部統制は上場後に企業がますます発展し、企業価値を最大化するために不可欠な要素となっているといえます。

内部統制にも翻訳が必要?!その重要性について

上記でもご紹介したように、内部統制にも翻訳が求められるようになってきました。しかし、その必要性や重要性まではまだ理解していないという方も多いようです。

ここでは、内部統制に翻訳が必要とされる、その重要性についてご紹介いたします。

リスク管理が実現できる

内部統制は、企業組織内で、経済的・戦略的・法的等の様々なリスクを特定し、評価することができます。

特に海外を見据えた企業では、あらかじめ内部統制の内容を翻訳しておくことにより、リスクを最小化した上で、機会を最大限に活用できるようになります。

リスクの早期発見は、問題が拡大する前に対処する機会を増やし、組織が長く持続していくための大きな要素となります。また、リスクの不適切な管理は、業績や評価に悪影響を及ぼす可能性があります。

資産の保護が可能になる

組織の資産(物理的な資産や情報、顧客データ等)を適切に保護する仕組みを作れるのも、内部統制の特徴の1つです。

また、これらの内容を翻訳しておくことにより、海外企業との取引を行う際、信頼性を示すために役立ちます。

資産の保護は、不正行為や盗難からのリスクを軽減し、組織の信頼を高め、法的及び規制上の要件を満たす役割を果たします。

フィナンシャルレポートが幅広い層に届く

内部統制は、組織の会計処理と財務報告(フィナンシャルレポート)に関するプロセスを監視し、確実かつ正確、信頼性のある情報を提供する助けとなります。

正確なフィナンシャルレポートを翻訳することは、株主や投資家、金融機関等の幅広いステークホルダーにとって信頼性の高い、かつ情報の透明性を提供することが可能になり、企業の信頼性を高める要因となります。

法的規制の遵守を行っていることがわかる

企業が所属する業界や国の法的規制に対する遵守を行っている、という具体的な主張の根拠となるものとして、内部統制を行っていることがあげられます。

これは企業の「信用」や「信頼」に直結することであり、翻訳を行うことで海外の企業や投資家等にもクリーンで正しい運営を行っている企業であると理解してもらう助けとなります。

法的規制違反は、組織に罰則をもたらす可能性があるだけではなく、評価や信頼性にも悪影響を及ぼすことがあります。内部統制を適切に実施することで、これらのリスク低減が可能となります。

内部統制を効果的に翻訳するポイントは?

翻訳するポイント

ここまで、内部統制を翻訳する重要性等についてご紹介しました。内部統制は企業の倫理観や価値観を表す指標ともなるため、効果的かつわかりやすく翻訳する必要があります。

そのポイントはどこにあるのか、3つに絞ってご紹介いたします。

内部統制の内容と文脈を正しく理解する

内部統制はビジネスにおける会計や監査、コンプライアンス等の専門的な文脈で使用される用語が多いのが特徴の1つです。翻訳者は内容と文脈を正しく理解し、対象となる文書がどの分野や文脈で使用されているのかを正しく理解する必要があります。

また、内部統制に関する専門用語やキーワードを、対象言語で正確に表現することが求められます。専門的な翻訳者に依頼し、正確な用語を選択しながら翻訳することが重要です。

文脈に応じた訳語・略語を選ぶ

「制度」「ポリシー」「ガバナンス」等、内部統制には専門的な用語が多く出現します。文脈に応じた正確な訳語や略語があることを理解しておかなくてはなりません。必要に応じて例文や説明文を提供し、読者が内部統制の概念を正しく理解できるように翻訳する必要があります。

さらに、内部統制に関する文書やコミュニケーションで使用する訳語・略語は一貫性を持たせます。これにより、読者が内部統制の概念を正しく理解できるようになります。

必ず専門的知識を持った翻訳者の協力を得る

内部統制に関連する知識を持った翻訳者の協力を得ることにより、正確な翻訳が実現できます。さらに、専門家のアドバイスや校正を受けることで、さらに翻訳の品質が向上します。

内部統制の翻訳は、専門用語と特定の文脈に依存することがほとんどです。正確な翻訳を行うためには、翻訳時に慎重な配慮を行い、情報の誤解や混乱を防ぐことが大切です。

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