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2024.02.24

ディスクロージャー翻訳とは?翻訳のポイントやおすすめ翻訳サービスを紹介

近年「ディスクロージャー」と呼ばれる仕組みが企業に求められるようになってきています。ディスクロージャーは企業や投資家だけではなく、株主や取引先にとっても重要な資料です。
それを翻訳する際には、どのようなポイントを意識するべきなのでしょうか。今回はディスクロージャー翻訳の詳細から翻訳のポイント、お勧め翻訳サービスまで詳しくご紹介いたします。

ディスクロージャー翻訳とは?

あまり言葉に馴染みがない方も多くいますが、「ディスクロージャー(Disclosure)」は一般的に「情報開示」と訳されており、企業や投資家、株主、取引先等に自社の事業内容を公開することを指します。
ディスクロージャー関連の資料には、以下のようなものがあります。

  • 株主総会招集通知
  • 有価証券報告書
  • 決算短信(企業の決算発表の内容をまとめた書類)

ディスクロージャー翻訳では、その資料のほとんどが株主・投資家向けであり、企業の業績に関わる数字も多く含まれます。
数字が間違ったまま開示されてしまうと、株価にも大きな影響を与える可能性があるため、翻訳において最も求められるのは「正確性」です。
正確性を欠くミスの多くは訳文に数字を入力するためのタイプミスが原因であり、予防するには、できるだけ原本の数字をコピー&ペーストするのが安全な方法だとされています。

ディスクロージャー翻訳をする際のポイントは?

ディスクロージャー翻訳をする際には、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。ポイントは複数ありますが、ここでは4つのポイントに絞ってご紹介いたします。

1.法的な事項の遵守

ディスクロージャーに関わる文書は、特定の法的要求事項や規制に基づいて作成されることがあります。
そのため、翻訳文も原本と同様に、該当する法的要求事項や規制を遵守して翻訳しなければならない点に注意が必要です。
例えば、金融関連のディスクロージャー文書では「SEC(米国証券取引委員会)」の要件や「国際会計基準(IFRS)」に基づいて情報開示が行われるケースがあります。

2.文書の目的と読者層を理解する

ディスクロージャー文書の目的や読者層を理解して翻訳することも、翻訳の重要なポイントとなります。
文書が投資家向けのものの場合、専門的な金融用語や財務データについての正確な翻訳が求められます。
反対に、消費者向けの広告的側面を持ったディスクロージャー文書であれば、一般的な言葉や明確でわかりやすい表現が重要となります。

3.地域の法律や規制を考慮する

翻訳される文書がどの地域の読者を対象としているかによって、翻訳に適用される法律や規制が異なります。一例としては、EU加盟国の読者向けに翻訳される場合、GDPR(EU一般データ保護規則)に基づいた個人情報の取り扱いについての文言が必要となります。

4.用語を統一する

翻訳文書全体で、一貫性のある用語を使用しないとトラブルや誤訳の原因となります。
特に、特定の専門用語や規制用語については、統一された翻訳文が結果的に読者の理解を深める助けとなります。
できれば用語集や用語統一のガイドラインを作成し、それに従って翻訳作業を進めることで、正確かつわかりやすい翻訳になります。

どんな翻訳サービスがある?種類とお勧め翻訳サービスをご紹介!

翻訳サービス

昨今では無料の翻訳サービスから有料のものまでたくさんの翻訳サービスがあります。どんなものがあるのか、ここでは翻訳サービスの種類やメリット・デメリットを交えながらお勧めの翻訳サービスも併せてご紹介いたします。

オンライン翻訳サービス

GoogleやChatGPT等が提供している、URLやテキストの入力を行うことで、自動的に機械翻訳を行うサービスです。
ほとんどのサービスが無料でできる上、翻訳スピードが早いことも特徴的です。
しかし、文法的に問題ない文章、あるいは文章の大まかな意味を把握するには役立つものの、ディスクロージャー翻訳のような専門的な内容の翻訳はまだまだ困難なものとなっており、基本的にビジネスでは推奨されないサービスです。
また、ディスクロージャー翻訳は、企業の財務状況や戦略に関するナーバスな情報が含まれていることが多く、オンライン翻訳サービスを通じてこのような情報を送信することは、情報の機密性を危険にさらす可能性があります。ほとんどのオンライン翻訳サービスは送信されたテキストのプライバシーを保護する機能を所持していないため、情報漏洩のリスクがあります。

クラウド翻訳サービス

Web環境のみで翻訳者と依頼人が契約を締結し、翻訳依頼から納品までを完結できるもので、近年大きく広がっているサービスとなっています。
しかし、クラウド翻訳サービスには複数の問題点があります。以下でそれを詳しくご紹介いたします。

1. アフターフォローについて
翻訳会社に直接依頼する場合とことなり、クラウド翻訳サービスは担当者と直接やり取りができないため、納品後のアフターサービスが不十分となることがあります。

2. カスタマイズとフィードバックについて
クラウド翻訳サービスでは、顧客の具体的なニーズに応じたカスタマイズや、顧客と翻訳者間の直接的なフィードバックが限定的である場合があります。これにより、最終的な翻訳品質が顧客の期待に完全に応えきれない可能性があります。

3. 機密情報の取り扱いについて
上記でご紹介したように、ディスクロージャー文書には企業の機密情報や財務情報が含まれています。
クラウド翻訳サービスを通じてこのような文書を行う場合、サービス提供者側のセキュリティ対策や情報保護ポリシーが十分であるかを慎重に評価する必要があります。情報漏洩は企業の評判や財務に重大な影響を及ぼしかねません。

4. 翻訳の一貫性について
特に大規模な文書や複数の文書を一貫して翻訳する必要がある場合、クラウド翻訳サービスでは異なる翻訳者が作業に関わることがあり、用語の使用が一貫していないことがあります。これにより、文書の品質や専門性に影響を及ぼす可能性があります。

AIを利用した翻訳サービス

近年登場したもので、クラウド翻訳サービスの方法の一貫として、AIを活用した翻訳を行うサービスも登場してきています。
上記でご紹介したGoogleに代表されるオンライン翻訳でもAIが活用されつつあるものの、サービスの性質からどうしても専門性は低くなりがちとなります。
また、AI翻訳サービスは、一般的な文章や簡単な専門用語の翻訳には有効ですが、財務や法律等特定の分野に特化した専門用語や表現を正確に理解し、適切に翻訳することが難しい場合もあります。
ディスクロージャー文書は、特定の業界や分野に特有の複雑な用語が多く含まれており、これらを適切に処理するためには、人間の専門家の介入が必要になる場合があります。
さらに、AI翻訳は文脈を完全に理解できないことがあり、結果的に文書の意味を誤読する可能性があります。ディスクロージャー文書のような複雑なものは、文脈の理解が非常に重要ですが、AIは依然としてこの点で人間に劣ります。

【オススメ】翻訳サービス企業への依頼

最もお勧めなのは、翻訳サービス企業への依頼、いわゆる翻訳会社への翻訳依頼です。
専門的な内容の翻訳に強く、10年~20年以上のキャリアがある会社も多く、翻訳の質の高さは保証できます。
また、ディスクロージャー翻訳のような翻訳は基本的に誤訳やミスは許されず「正確さ」が最も優先されます。機械翻訳等を利用することにより、間違いや誤解を招く情報を発信してしまうと、自社への信頼を損なう要因となります。
その点、翻訳会社に在籍しているプロの翻訳者であれば、細かい文法やニュアンス等にも配慮した、質の高い文書に仕上げてくれます。

正確なディスクロージャー翻訳なら翻訳会社FUKUDAIにご依頼下さい!

弊社FUKUDAIのディスクロージャー翻訳は「金融・財務・保険翻訳サービス」として、銀行、保険、証券、信販などの金融・財務関連の専門分野に精通した専門性の高い翻訳経験者が在籍し翻訳を行っております。原稿の内容に応じて、最適な翻訳者を選定して作業に当たります。

翻訳品質の高い翻訳会社FUKUDAIの翻訳実績はこちら

また、翻訳品質についても、経験者が対応し、ネイティブによる的確な翻訳や読み手に対して理解しやすい表現・用語の統一を行う等、高品質な翻訳をご提供しております。
もちろん、品質面以外でも、納期や予算、用語の管理に関するご相談等、お客様のご要望をお聞きした上で、最適な提案をさせていただいております。
正確なディスクロージャー翻訳なら、ぜひ翻訳会社FUKUDAIにご依頼下さい!

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