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2023.09.05

IFRS(国際財務報告基準)翻訳は翻訳会社に依頼すべき?その理由と依頼時の注意点を解説

昨今、日本でも「IFRS」と呼ばれる会計報告書が広がりを見せています。国際基準として発表されているIFRSですが、少なくともEU域内の企業で取引をする際にはIFRSやこれに類する会計基準を求めたことを皮切りに、導入は世界へと広がってきています。

では、実際にIFRSとは、具体的にどんなものなのでしょうか。今回はIFRSについての詳細や、IFRS翻訳を翻訳会社に依頼するべき理由、さらには依頼時の注意点についてご紹介いたします。

 

IFRSとは?

IFRSは「International Financial Reporting Standards」の略で、日本語に訳すと「国際会計基準」または「国際財務報告基準」となります。ロンドンに拠点を持つ民間団体「国際会計基準審議会(IASB)によって作成されました。

IFRSの読み方は「アイエフアールエス」「イファース」「アイファース」等と呼ばれることが多く、読み方は人や企業によって変わるものの、IFRSは「イファース」と呼んでいます。

この会計基準が策定されたのは、世界共通の会計基準を作るためです。2005年にはEUにおける上場企業で適用が義務化され、現在では110以上の国で採用されています。

ただし、日本やアフリカをはじめとした一部の国ではまだ導入が進んでいません。日本では2015年に上場企業に対して適用する予定があったものの、東日本大震災やアメリカの対応が遅れている影響等を受けて頓挫した実情があります。現時点では、適用企業を増やすよう政府主導で動いています。

 

日本の規準と大きく異なる点にも注意が必要

会計基準には、大きく分けて「GAAP」と「IFRS」があります。GAAPは「Generally Accepted Accounting Principles」の略で、日本語訳では「会計基準」となります。読み方は「ギャープ」です。

日本で使われているのは「JGAAP」と呼び、GAAPの一種として分類されています。アメリカの「USGAAP」を参考に作られているため、両者に共通点は多くなっています。

一方、JGAAPとIFRSは大きく異なる点があるため、以下に解説します。

【JGAPPの場合】

・条文主義である
 ※詳細な規則は設定されていないため、企業ごとに原則を解釈し、規則化する必要がある

・貸借対照表重視である
 ※純資産(資産-負債)を重視する

・グローバル基準である詳細に規則を設定し記載する

・損益計算書を重視する
 ※純利益(収益-費用)を重視する

・国内基準である
 ※日本の市場や税務との関係を踏まえて設定されている

【IFRSの場合】

・原則主義である
※世界中で利用できることを想定して設定されている

・賃借対照表重視である
※ストックすなわち純資産(資産-負債)を重視する

・グローバル基準である
※世界中での利用を想定している

 

IFRSは翻訳会社へ依頼するのがベター!その理由は?

IFRSは、非常に複雑な財務基準のため、誤った翻訳は法的な問題を引き起こす可能性があります。翻訳会社に所属している翻訳者は、専門的な知識を持ち、会計用語や文脈を正確に理解した上で校正者等によるチェックが入るため、誤訳は非常に少なくなります。正確な翻訳を提供し、会計用語や文脈も正確に理解した翻訳文となります。

また、多国籍企業のコミュニケーションにおいて、IFRSの翻訳は非常に重要な要素となります。正確な翻訳を通じて、国際的なステークホルダーとのコミュニケーションを円滑にすることが期待できます。

その際、正確かつIFRSに適した翻訳は欠かせず、プロの翻訳会社に依頼することで、そのリスクは最小限に抑えられます。

このように、IFRSは財務報告の正確性と国際的なコミュニケーションの重要な要素であるため、専門知識を持っている翻訳会社に依頼することで、これらの重要なメリットを得ることが可能となります。

 

IFRSを翻訳会社に依頼する際の注意点は?

秘密保持契約(NDA)翻訳

IFRSの翻訳を翻訳会社に依頼する際には、どのような点に注意すればいいのでしょうか。ここでは4つの注意点に絞ってご紹介いたします。

 

専門的な知識と経験を所持しているか

翻訳会社がIFRSに関する専門知識を持っているかまず確認しましょう。IFRSは国際的な財務報告基準であり、翻訳者は会計学や国際会計基準に関する知識を持っている必要があります。

さらにIFRSの変更や更新に追従できる能力も必要です。IFRSは定期的に改訂されるため、常に最新情報へアップデートできる情報収集能力を持っていることが求められます。

 

機密性の確保はできているか

財務情報は機密性が高いため、翻訳会社が情報を適切に保護するためのセキュリティ対策を行っているかを事前に確認しておきましょう。

特にデータの暗号化やアクセス制限、データを転送する際のセキュア方法は重要な要素です。

翻訳会社FUKUDAIでは、インターネット経由で翻訳データの受け渡しを行うことが多いため、お客様からお預かりした大切なデータをインターネットの脅威から守るため、ファイアウォール機能やウィルスブロック、Webアンチウィルス機能等のセキュリティを講じています。

FUKUDAI翻訳のセキュリティ・機密保持体制はこちら

 

 

翻訳は正確かつ的確か

IFRSの翻訳は、何よりも正確性が求められます。財務報告に誤訳やスペルミスが含まれていると、法的な問題やビジネスにおいてのリスクを引き起こす可能性があります。

翻訳を行う際の品質管理プロセスや構成手順を確認した上で、誤訳やスペルミス等のエラーを最小限に抑える手順を取っているかを確認しましょう。

納期と費用は的確か

納期と費用についても、翻訳会社と依頼主双方で明確な合意を持つことが重要となります。特にIFRS文書は複雑で翻訳量も多くなっているため、納期の設定には余裕を持たせることが大切です。

費用についても、透明性があることや、翻訳の修正、追加作業が発生した際の費用はどうなるのか、しっかりと双方で納得して契約することが重要となります。

 

IFRSの翻訳に自信があります!翻訳会社FUKUDAIにぜひお任せ下さい

翻訳会社FUKUDAIでは、IFRSを含めた財務・金融翻訳サービスを提供しております。金融・証券・保険・財務・会計・IR等の分野において、豊富な実務経験を持った多くの翻訳者が在籍しています。

IFRSの他にも、上場や株式公開企業・外国政府等の財務書類、年次報告書、有価証券報告書等の実務書類の翻訳は、翻訳経験豊富な専門翻訳者が担当しています。正確、高品質かつ迅速な翻訳サービスをご提供いたします。

翻訳会社FUKUDAIの翻訳実績・納入先

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