翻訳コラム

翻訳コラム

ホーム 翻訳コラム 中国語翻訳 中国語へマニュアル翻訳をするとき必見!中国のGB規格とは?
B! ツイート シェアする Pocket

2018.10.28

中国語へマニュアル翻訳をするとき必見!中国のGB規格とは?

2000年以降、目覚ましい経済発展を遂げている中国。ここ数年はやや減速気味だとはいえGDPの成長率は5%を上回っており、長らく低迷している日本経済と比べたら好景気なことは事実です。日本製品の輸出先として最も大きな割合を占めたり、多くの中国人が日本製品を買い求めるために来日したりと、中国は日本企業にとって非常に重要な市場のひとつだと言えるでしょう。これに伴い、日本製品のマニュアルや取扱説明書の中国語表記に対するニーズも高くなっています。ここで注意しなくてはいけないのが、「GB規格」の存在です。というわけで今回は、マニュアルや取扱説明書などを中国語へ翻訳する際におさえておくべき「GB規格」について、詳しく解説していきます。

中国のGB規格とは?

中国のGB規格とは

「GB規格」というのは、「中華人民共和国標準化法」によって定められた技術基準のことで、日本のJIS規格に相当する国家標準規格です。正式名称は「中華人民共和国国家標準」で、「国家(Guo jia)」と「標準(Biao zhun)」のピンイン表記の頭文字を取ってGB規格と呼ばれています。JIS規格には法的な拘束力はありませんが、GB規格は強制国家標準ですので、中国で生産、販売、輸出をするためには必ず守らなくてはいけない基準です。当然、日本企業が中国へ製品を輸出する場合も、必ずその製品が該当するGB規格をクリアしていなくてはいけません。場合によってはひとつの製品に複数のGB規格が関連しているケースも多く、その規格そのものも数年で変更されることがあるため、海外展開をしている大手企業であってもGB規格を正しく理解することは大変な作業だと言えるでしょう。また、中国にはこのGB規格以外にも、特定の業種ないで統一した「業界標準」や、省・自治区・直轄区で制定された「地方標準」などさまざまな標準が存在します。中国でビジネスを展開する企業は、こうした標準規格について細かく把握しておくことが大切なのです。

GB規格にて定められている内容

GB規格にて定められた規定

GB規格というのは新しい規格が制定されたり、定期的に改定が行われたりしているため、そのくらいの件数が定められているのか把握することはできませんが、一般的な目安としては4万件ほど存在すると言われています。
例として以下のようなことが定められているということを紹介します。

取扱説明書に記載すべき内容の規定

中国では取扱説明書は製品の一部である考えられているため、取扱説明書の品質も国家が厳しく管理をしています。中国語の取扱説明書やマニュアルを作成する場合には、取扱に記載すべき内容や、フォントのサイズ、中国語と外国語の併記(中国語が先に表記され、外国語よりも目立たせる)など、細かな決まりを守らなくてはいけません。

中国語フォントに関する規定

中国国内のすべての文字表示、出力機器に対して、GB規格に対応した中国語のフォントを使用することが義務付けられています。日本から中国へ輸出するすべての電子製品にフォントを搭載する場合には、ビットマップフォント、アウトラインフォントいずれの場合にも中国政府が認めたフォントを使用しなくてはいけません。

安全マークなどの記載する各種マークに関する規定

中国では製品に貼付する安全マークは、使用説明に含まれると考えられています。そのため、日本から中国へ輸出する製品に貼付する安全マークも、色や素材、作図などを細かな条件をGB規格に適合させなくてはいけません。

GB規格を守らないとどうなる?

GB規格を守らない場合

GB規格というのは強制国家標準ですので、中国で生産、販売、輸出をする場合には必ずその規格を守らなくてはなりません。GB規格を満たしていない商品を販売したり輸出したりすることは法律違反となり、販売停止や商品の全回収、罰金の支払いなど非常に厳しいペナルティを課せられることになります。

GB規格を守ってマニュアル翻訳を行うには

GB規格でマニュアル翻訳

GB規格は莫大な件数が制定されていて、改正も日々行われているため、そのすべてを理解することは非常に大変な作業です。中国向けのマニュアルを作成する場合には、内製で翻訳をするとGB規格から外れてしまうリスクもあるため、中国語翻訳に精通している翻訳会社に外注するのがおすすめです。翻訳前には、あらかじめGB規格に反していないかどうかを確かめるチェックリストを用意しておき、世に出す前に細かく確認しておくことも忘れずにしましょう。

中国語翻訳を依頼する際にはぜひ翻訳会社FUKUDAIへご相談ください

中国GB規格の翻訳に関する相談・問い合わせ

上記のように、GB規格というのは中国国内で生産、販売、輸出をする際には必ず厳守しなくてはいけない基準です。規格外となった商品の生産、販売、輸出は違法と見なされ、厳しいペナルティが課せられることもあるため注意が必要です。マニュアルや取扱説明書を翻訳する場合には、上記の内容を参考にしてGB規格をしっかりと守りましょう。

GB規格のペナルティを受けないためにも、中国語翻訳に精通している翻訳会社へ依頼をするようにしましょう。翻訳会社FUKUDAIでは、中国語の翻訳に注力しており、正確な翻訳はもちろん、翻訳の用途に最適な品質を提供しています。中国語の翻訳に関するご相談は、ぜひお気軽に翻訳会社FUKUDAIまでお問い合わせください。

関連記事

カタログ翻訳やパンフレット翻訳を依頼するときのコツ
翻訳と似ているようで違う「ローカライズ」とは
医療翻訳とは他の翻訳よりも難しい?
定款の英語翻訳について、その目的と主な翻訳例を解説
会社案内を翻訳する際に注意するべきポイントとは?
DTPとは?翻訳にDTPが重要な役割を果たす理由を解説
登記簿謄本の翻訳は自力でできる?信頼のおける翻訳会社の選び方も解説

関連記事

「高品質・安く抑えたい・
スピード納品」
をお求めなら、
翻訳会社FUKUDAIに
お任せ下さい。