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2021.10.22

音声翻訳の精度はどれぐらい高いのか?使い分けのポイントをご紹介

近年気軽に使用できる翻訳として「音声翻訳」があります。一般的な会話の翻訳はもちろん、海外とのコミュニケーションツールとしても多く活用されてきています。
しかし、音声翻訳の「精度」となると少し話は変わってきます。まだ翻訳者が手がけるほど完璧な翻訳にはならないのが現状です。では、音声翻訳は実際にはどの程度の精度があり、どのようなシーンで使用していくべきなのでしょうか。
今回は音声翻訳の精度や使い分けのポイントについて「翻訳のプロ」が直接ご紹介していきます。

音声翻訳の精度はどの程度のレベルなのか?

音声翻訳の精度はどの程度のレベルで、どのようなシーンで使うのに適しているのでしょうか。ここでは実際に具体例を挙げながらご紹介いたします。

コミュニケーションツールとしては及第点

音声翻訳は観光や鉄道等のサービス業界においての活躍が期待できます。音声翻訳は「話す側」と「聴く側」双方の翻訳を瞬間的に行えるため、外国人とのコミュニケーションがスムーズに進みます。そのメリットを最大限に生かせるのは、上記2つの業界です。
ホテル等では携帯型の音声翻訳を導入し、複数の言語をカバーできるようサポート体勢を整えている企業もあります。今後コロナ禍が終息し、インバウンド需要が復活した時に必要とされていくでしょう。もし誤訳があっても、文章の前後関係で内容を補完して理解できれば問題ありません。
他にも日常生活において使用できる言葉の翻訳としてはほぼ問題ないレベルにまで達しており、コミュニケーションツールとしては及第点といえます。

学習データに出てこない「固有名詞」や「専門用語」は苦手

近年は翻訳にAI(人工知能)が使われ始めてきていますが、音声翻訳においてもそれは変わりありません。多くの音声翻訳でAIの活用が始まっていますが、AIを使用するデメリットとして「学習量(使用量)によって翻訳の精度が変わる」というものがあります。
そのため、固有名詞や専門用語のように、頻繁に出てこない言葉は学習できず、正しく翻訳ができません。専門性が高ければ高いほどこの傾向は強くなり、固有名詞や専門用語が多用されるような文章を翻訳する作業には不向きとされています。

ビジネスツールとして使うのは困難

音声翻訳のメリットは瞬間的な翻訳が行えることですが、これがデメリットになるシーンでは基本的に使用するのが困難です。特に正確性を求められるビジネスシーンでは不向きといえるでしょう。
ビジネスにおける翻訳は、基本的に「完璧な翻訳」が求められます。海外企業との取引契約書やプレスリリース、法律文書等は誤訳が許されません。
もし音声翻訳を利用したとしても、誤訳や文法ミスの修正をする必要があり、人の手を介さずに済むことはまずありません。リスクが高くなる上手間も増えるので、できるだけ使用しないことをお勧めします。

機械翻訳と音声翻訳の上手な使い分けのポイント

ここまで、音声翻訳の精度について詳しくご紹介してきました。では、よく比較対象となる機械翻訳と音声翻訳はどのように使い分ければいいのでしょうか。ここで詳しくご紹介いたします。

旅行・鉄道・生活全般におけるコミュニケーションなら「音声翻訳」

機械翻訳は「言葉の壁」は越えられても「コミュニケーションの壁」を越えることはできない、と現在でもいわれます。これは、翻訳という行為が言葉だけではなく、文化の理解やシーンによる言い回し、相手への気遣い、前後の文脈まで踏まえながら、素早く瞬間的に翻訳できる音声翻訳のメリットを端的に示すものです。
コミュニケーションの壁を越えられる音声翻訳は、海外旅行や生活全般でのコミュニケーションツールとして大いに役立つでしょう。
コロナ禍が終息し、インバウンド消費が復活すれば、音声翻訳に大きな需要が生まれる可能性があります。

ビジネスのようにより正確さを求めるなら「機械翻訳」プラスアルファが必要

上記でもご説明したように、ビジネスのような正確さ重視の場合、音声翻訳は不向きで機械翻訳が適しています。翻訳会社FUKUDAIでは、NTTコミュニケーションズが提供している「COTOHA® Translator」を機械翻訳として採用しています。

ただし、ビジネスで使用する翻訳は業界用語や専門用語を使うことが多く、人の手を介さない状態は非常に危険です。
機械翻訳を使用する場合は、必ず人間の翻訳者による修正を加え、誤訳や文法ミスなどがない状態にしておくのが理想的です。この方法を「ポストエディット」と呼びます。
弊社でもCOTOHA® Translatorにポストエディットをプラスして、高品質な翻訳を提供しております。

翻訳会社FUKUDAIなら機械翻訳とポストエディットで高品質な翻訳が可能です!

翻訳会社FUKUDAIでは、大量翻訳や短納期の大型案件のご依頼に対し、AI自動翻訳に適しているかどうかを判断した上で機械翻訳サービスを提供しております。
また、機械翻訳時には必ず翻訳スタッフによるポストエディット作業を加え、高品質の訳文に仕上げます。
高品質かつ低価格な翻訳をご希望なら、ぜひ翻訳会社FUKUDAIにご相談下さい!

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