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2018.10.08

ネイティブチェックとは? 翻訳における役割や依頼方法を紹介

翻訳の品質を左右する「ネイティブチェック」。言葉のニュアンスや文化的な背景まで理解した、プロのネイティブスピーカーによるチェックは、高品質な翻訳を求める上で欠かせません。

しかし、「ネイティブチェックとは具体的に何をするの?」「どんな翻訳に必要なの?」「翻訳会社に依頼する際に注意すべきポイントはある?」といった疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

本記事では、ネイティブチェックの必要性と具体的な内容、そして翻訳会社に依頼する際の注意点まで詳しく解説します。ネイティブチェックを理解し、より質の高い翻訳を実現するための参考にしてください。

ネイティブチェックとは?

前述したように、ネイティブチェックは、翻訳後の文章に対してネイティブ目線で行うチェック作業です。「ネイティブ校正」という言い方もありますが、一般的に「ネイティブチェック」と呼ばれます。

ネイティブチェックとは

たとえば、英語(英文)から日本語に翻訳された文章を読んだ時、全体を通して意味は理解できる文章であっても、日本語として微妙に違和感があり、部分的に不自然な表現が含まれている場合があります。そこで、日本語ネイティブのチェッカーが翻訳後の文章・記事をネイティブ目線で確認し、修正を加えることで、文章全体が自然な表現で読みやすく、読み手にとって高品質かつ違和感のないスムーズな文章に仕上がります。

日本語から英語(英文)に翻訳する場合も同様に、英語ネイティブのチェッカーが翻訳後の文書全体をネイティブ目線で確認することで、英語ネイティブにしか分からない微妙な修正が加えられ、全体的にまとまりのある読みやすい文章に仕上がります。

このように、翻訳後の文章・記事に対してネイティブチェックを行うことにより、より読み手に寄り添った品質の高い翻訳に仕上げることができます。

ネイティブチェック、プルーフリード、レビュー、校正、校閲などの違い

作業内容
チェック ・誤訳や訳漏れをチェックする
・指定された用語を正しく使用しているか確認する
・スタイルガイドに従った表記になっているか確認する
レビュー ・スタイルガイドに適合しているかを確認する
・文章として違和感がないかを確認する
・用語について用語集を参照して確認する
ネイティブチェック ・英文の表現を確認する
・ネイティブスピーカーの目で見て、文法的な誤りやスペルミスなどの違和感がないかを確認する
プルーフリード 原文と翻訳文の整合性をチェックする
校正 チェック・レビューと同じ
校閲 原稿を精密に確認し、誤りや不足を補う
監修 内容や品質をチェックし、必要に応じて指導や助言を行う
品質評価 ・訳文の品質を決まった項目に沿って評価する

ネイティブチェックの必要性

不自然で違和感のある文章は、読み手にとってストレスとなり、そういった文書を公開してしまうことで、企業や組織の信頼性やイメージを下げてしまう可能性もあります。

ネイティブチェックをする必要がある理由

そこで、ネイティブチェッカー・ネイティブ翻訳者が翻訳後の文章を読み手の立場になって確認し、必要に応じて修正を加えることで、その言語をネイティブとする方々にとっても馴染みのある自然な文章に仕上げます。ホームページ、カタログ、書類、など文書の種類に応じた表現であることはもちろん、その中身である文章が読み手にとって読みやすく、分かりやすく、まとまりのある文章であってこそ、その役割が読み手に対して十分に発揮できるものです。

また、言葉はいわば生きものです。時代の流れに応じて、人々が使う言葉が変化することもあります。

原文(原稿)に忠実に訳されていても、今の時代背景にはそぐわない表現があっては、読み手に対して違和感を与えてしまいます。またその国の文化や歴史的な事情により、思わぬ単語や表現が誤解を招いてしまい差別的な印象を与えてしまう可能性もあります。

これらの観点から、翻訳を依頼する時、専門性のあるネイティブチェッカーよりネイティブチェック作業を行うことは重要であると考えられます。

ネイティブチェックにおける重要なポイント5つ

ネイティブであっても文法を正しく使い、自然な文章を作成できるとは言えないため、ネイティブチェックを依頼する際には、以下のポイントをおさえて選びましょう。

適切な校正能力

1つ目のポイントは適切な校正能力です。
ネイティブチェックは、翻訳された文章を見直し、より自然で理解しやすい文章に修正する作業です。そのため、正確な文法修正や自然な文章構成の調整、適切な語句の選択など、様々な観点から校正できる能力が必要です。

幅広い知識と視野

2つ目のポイントは幅広い知識と視野を持つ能力です。
ネイティブチェックでは、読者が不快に感じない表現が含まれていないか、普遍的な表現であるかを確認します。例えば、過去には一般的だった表現が、現代にふさわしくない場合があります。また、同じ言語でも国や地域によって表現に違いがあるため、広範な知識と視野が求められます。

専門的な知識

3つ目のポイントは高い専門的な知識を持つことです。
読者にとって理解しやすい文章を作成できるかどうかは、翻訳者が特定の分野において専門的な知識を持っているかどうかによって変わります。

シーン別の適切な表現力

4つ目のポイントはシーンごとに適切な表現ができるかを確認することです
翻訳が行われる場面は多岐にわたり、それぞれに適した表現が求められます。例えば、観光パンフレットでは魅力的な表現が必要ですが、機器の説明書や公的文書では簡潔で正確な表現が重要です。

柔軟な対応力

5つ目のポイントは柔軟な対応力です。
ネイティブチェックでは、校正能力や幅広い知識に加え、依頼者の要望に柔軟に対応できることが重要です。納品後の質問や表現の変更に迅速に対応できるかどうかを確認しましょう。

ネイティブチェックが不要な文書もある?

社内のアンケート調査や情報の把握・共有のために翻訳する社内文書など、その内容が理解できれば問題がないという場合にネイティブチェックは不要とされるなど、用途によってネイティブチェックを不要とされるお客様もいらっしゃいます。

ネイティブチェックの依頼方法

ネイティブチェックの依頼方法は主に以下3つです。

  • 知人に依頼する
  • 依頼のハードルが低いが、校正能力や納期の確実性が不明で、情報漏洩のリスクもあります。

  • フリーランスの翻訳者に依頼する
  • コストを抑えつつ良質な成果物が期待できるが、トラブル時の責任所在が不明で、情報漏洩のリスクもあります。

  • 翻訳会社に依頼する
  • 最も信頼性が高く、専門のプロが対応するため、クオリティと情報セキュリティの面で安心できるが、コストが高くなります。

ネイティブチェックを翻訳会社に依頼する際の注意点は?

論文や学術書など専門性の高い文書について、その内容にまで踏み込んで修正を加える必要がある場合は、一般的なネイティブチェックとは異なり、対象分野に特化したネイティブチェッカーが対応する必要があります。

また、同じ英語でもアメリカ英語とイギリス英語では、単語によってスペルが異なり、そもそも単語の選択が異なる場合もあります。対象とされる文書を読まれる方にとって、違和感のない自然な英語であるために、対象の英語圏のネイティブ目線で確認・リライトを行い、正しい文書に仕上げる必要があります。

弊社では、特に指定がない限り、英語への翻訳はアメリカ英語として対応させて頂きますが、イギリス英語と指定がある場合は、お見積り時やご依頼時にお伝えください。

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高品質かつ実績が豊富な翻訳会社FUKUDAIは、お客様のニーズに合わせた料金体系とサービスをご用意し、翻訳を通してお客様に満足して頂くことを第一に考えております。

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まずは、お客様のご要望やお困りのこと等についてお聞かせください。その上で、料金や納期を含めた最適なご提案をさせて頂きます。
お客様の先におられる方々が、翻訳を通して私たちと繋がっているという想いで、責任をもって対応させて頂きます。

翻訳会社FUKUDAIでは、ネイティブチェックが翻訳料金に含まれておりますので、翻訳されたい文書がありましたら、ぜひご相談ください。

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