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2022.02.25

アニメ・ドラマ翻訳のポイント!翻訳家に必要なスキルや仕事の流れも解説

日本の代表的な文化として、「ドラマ」や「アニメ」は海外でも非常に人気があり、世界中の人々に楽しまれています。これから制作されていく高品質な作品も、どんどんと海外へ輸出されていくでしょう。
とはいえ、海外の人が日本のアニメやドラマを楽しむためには、日本語という「言葉の壁」を乗り越える必要があります。そのため、海外へドラマやアニメを輸出していく際に欠かすことのできない工程が「翻訳」なのです。
今回の記事では、ドラマやアニメの翻訳で重要なポイントについて詳しくご説明します。

 

アニメやドラマ翻訳で重要なのは「正確さ」と 「面白さ」

翻訳において「正確さ」は常に重要視されるポイントです。しかし、ドラマやアニメの翻訳には、それだけでは足りません。そこでは、正確さだけでなく、「プラスアルファ」が求められます。
そのプラスアルファに最も大切な要素は「面白さ」です。登場人物の性格や環境、話し方によって翻訳の表現を変えることにより、翻訳する前と後での違和感が少なくなり、作品世界という面白さを効果的に演出することができるようになります。
ただ直訳しただけだと堅苦しくなる翻訳も、翻訳者の感性で「面白さ」のある翻訳にすれば、それだけで内容についての理解が深まり、世界観に引き込まれます。
意味を曲解してまで翻訳する必要はありませんが、各キャラクターの口癖を表現するなど、柔軟かつ面白さを意識した翻訳が、ドラマやアニメの翻訳では必須となります。

ドラマ・アニメ翻訳で押さえたいポイント

ドラマ・アニメ翻訳で押さえたいポイント

ドラマやアニメの翻訳では「プラスアルファ」、つまり面白さを表現することが重要です。それにあたり、翻訳の際は以下の4つのポイントを押さえることが望ましいです。
「正確性」「理解力」「要約力」「表現力」
これら4つのポイントについて、以下で詳しく確認していきましょう。

1.正確性

翻訳において、「正確性」はどのような場合も非常に重要です。正確でない翻訳の方が良いというケースは存在しないといっても良く、常に高い水準の翻訳能力が求められます。
ドラマやアニメのようなエンターテインメント性の強い翻訳においても、ストーリーや会話の内容を歪めないような高い正確性の伴なった翻訳は基本です。
先述の通り、プラスアルファとなる「面白さ」も大切ですが、それは正確さあってこそのものです。正確さを損なえば、ドラマやアニメのエンターテインメント性は著しく損なわれてしまうでしょう。

2.理解力

ドラマやアニメの翻訳において、理解力は欠かせません。その理由は主に2つ。
1つは、正確な翻訳をするためには、訳語を正しく理解しなければならないから。もう1つの理由は、プラスアルファを表現するために、登場人物の性格や個性を理解しなければならないからです。
翻訳における理解力は、実績の数だけ高まると考えて間違いありません。そのため、ドラマやアニメの翻訳を業者に依頼することを検討する場合には、なるべく実績の多い信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

3.要約力

ドラマやアニメを翻訳する場合、実際の映像を見ながら翻訳していく必要があります。その際、セリフや描写の1つひとつがそのまま機械的に翻訳されるわけではなく、ある程度のまとまりごとに、翻訳先の言語にふさわしい形に整えて言葉を置き換えていきます。
その際、各シーンごとのイメージを掴んだ翻訳を行うため、状況やセリフなどをまとめる要約力が必要となってくるでしょう。
要約力に関しても、先述の理解力同様に、実績の数と比例して磨かれていきます。そのため、ドラマやアニメの翻訳を業者に依頼する場合には、やはり実績の多いところから選ぶのがおすすめです。

4.表現力

翻訳をした作品でも違和感なく楽しんでもらうためには、時と場所、話の筋にあった表現力が必要となります。表現力を豊かにするためには、翻訳する対象の言語についての語彙力、表現力が不可欠です。これらがあればあるほど、翻訳の幅は広がっていきます。
語彙力や表現力は、経験と知識の積み重ねによって広く深くなっていくものです。そのため、やはり依頼すべきは実績の多い翻訳会社です。可能であれば、その中でも経験豊富な翻訳者にお願いすると、より高い表現力を駆使した、クオリティの高い翻訳をしてもらうことができますよ。

アニメ・ドラマなどの映像翻訳の種類

アニメ・ドラマなどの映像翻訳の種類には、大きく分けて3つの種類があります。

吹替翻訳

吹き替え翻訳は、単にセリフを訳すだけでなく、声優が演じるための台本を作成する作業です。翻訳には、口の動きに合わせるリップシンクや、息継ぎのタイミングを揃えるブレス合わせといったルールがあります。

また、台本にはセリフだけでなく、登場人物の動きや場面説明、BGM・効果音などの情報も含める必要があります。視認性が高く、現場で使いやすい台本を整えることも、吹き替え翻訳者に求められる重要なスキルです。

字幕の翻訳

字幕翻訳とは、ドラマやアニメなどの映像に表示される字幕用に内容を翻訳することを指します。音声は原語のまま残るため、視聴者は演技や声を楽しみながら内容を理解できます。

字幕には「1秒あたり4文字」「1行12~14文字・最大2行まで」といった表示ルールがあり、翻訳者はそれに沿って訳文を工夫します。セリフを簡潔に言い換えたり、漢字を活用したり、映像で伝わる情報を省くなどの調整が必要です。そのため、限られた文字数で正確に伝える技術が求められる分野です。

ボイスオーバー

ボイスオーバーは、原音を小さく残したまま翻訳音声を重ねる手法で、アニメではあまり使用されませんが、ドキュメンタリーやニュースなどでよく使われます。吹き替えと異なり話者の声や雰囲気を保てるのが特長で、リップシンクの必要がないため、比較的短時間で制作できるでしょう。

アニメやドラマの翻訳家に必要なスキル

アニメやドラマの翻訳家にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。

ローカライズ力

日本語には大阪弁など多様な方言があり、同じ意味でもキャラクターによってセリフの表現が変わります。また、「私」「僕」など一人称の使い分けもキャラクター性を強く印象づける要素です。

海外では日本特有の文化や方言が理解されにくいため、翻訳時には現地のスラングや文化に合わせたローカライズが必要です。場面によっては原作の雰囲気を損なわないように意訳や創作を加えることも求められます。

下記の記事は、ローカライズについて詳しく解説しています。
ローカライズとは? 翻訳との違いや重要性、事例について翻訳会社が解説

日本語力

海外アニメやドラマを日本語に翻訳する際には、高い日本語力が求められます。人気キャラクターが日本ではどのような口調で話すべきか、視聴者に伝わりにくい表現がないかなど、受け手の視点を意識することが大切です。

キャラクターの魅力をしっかり伝えるには、原作の微妙なニュアンスを汲み取り、日本語ならではの豊かな表現でわかりやすく伝える力が必要です。

映像が翻訳されるまでの流れ

映像翻訳の仕事は、作品の魅力を他言語でも伝える重要な役割を担います。一般的な映像翻訳の流れは下記の通りです。

  1. 制作会社と契約を結ぶ
  2. 映像とスクリプトを受け取る
  3. 翻訳作業を行う
  4. 翻訳した成果物を納品する
  5. チェック・修正対応をする

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監修者

翻訳会社FUKUDAI 代表取締役

鈴木 宏基

株式会社トーメンや株式会社ロームにて、10年以上にわたり海外営業に従事。その後、翻訳者としての経験を積み、株式会社福大を創業。翻訳事業を立ち上げ、代表取締役に就任。

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