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2020.06.03

和文英訳の落とし穴と自然に仕上げるコツ!プロに頼むメリットとは?

学校で何年も英語を習ってきたのに、思うように上達しないという声をよく聞きます。特に英文和訳以上に難しいといわれるのが、和文英訳です。しかし仕事上、日本語を英語に翻訳しなければならないときもあることでしょう。

特に最近では、企業のホームページやオウンドメディアの多言語化の必要性が叫ばれています。担当を任された社員の方は、そこそこ英語経験があったとしても重荷に感じるでしょう。

現在、翻訳ツールと翻訳アプリがたくさんありますが、ツールとアプリを使って翻訳されたテキストはやはり違和感があるという声まだ多いです。

実は和文英訳にはちょっとした落とし穴があり、それを知ったうえでコツを覚えれば、ある程度自然な英語に翻訳することができるのです。そしてそれ以上の高いレベルの和文英訳を求めるのであれば、プロの翻訳者や翻訳会社に任せるのが賢明です。

今回は自分で和文英訳などの翻訳作業をするときに役立つ、知っておくべき落とし穴や覚えておくべきコツを紹介します。そしてプロの翻訳者に頼むとどう違うかということもあわせて解説します。

和文英訳が難しい理由

和文英訳が難しい理由

そもそも英語と日本語は、全く異なる言語であるという点を認識しなければなりません。そこを認識すれば自分が苦手な部分が浮き上がってきて、効果的な学習方法が見えてくることがあります。英語と日本語のいわば構造的な違いを、少し詳しく解説していきます。

文法=言語の構造の違い

どんな言語であれ、必ずその国あるいは民族の文化が反映されます。ですから、文化が違う他国の言葉を習得するのが大変なのはうなずけます。近隣の国なら文化の共通点があるので、言語もまだ理解しやすいといえるでしょう。しかし遠く離れた国では文化が違いすぎて、言語の構造もまったく別物です。

日本人は「和」を重んじるため、自己主張に関しては極めて控えめであるという風土があります。他にも、以心伝心とばかりに、あれもこれも口に出す必要がない、大事なことは黙っていても伝わるものだというような傾向もあります。

しかし、英語圏の人たちは個を尊重する個人主義から、気持ちを言葉にして表明しがちな面があります。他人を認め、自己を主張する価値観や文化は、言語にも大きく影響をします。文化の違いによる言語間の違いは、文法=言語の構造の違いとなって表れます。

日本語では基本的に「主語+目的語+動詞」という語順で文章が構成されます。一方、英語の場合は「主語+動詞+目的語」という語順によって文章が作られます。主語が文頭に来るところは同じですがその先が違います。

わかりやすくいうと英語は結論が先に来て、後からそれを補足する内容を意味の重要度順に付け足します。反対に、日本語はひと通りの内容を述べてから最後に結論として言葉を結びます。

例えば「私は父が兄に奨めていた本を買った」という日本語の内容を英語ではどう表現するでしょうか?

I bought the book that my father recommended to my brother.

この文章は日本語においては、最後まで聞かないと何が言いたいのかわかりません。

英語の場合は「私は買った」という事実がまずわかり、この段階で切っても、文章は成立します。そして、「何を買ったか」「どんな本か」というように詳しい情報が明かされていきます。

この文法の違い、つまり文章の構築方法の違いこそが「落とし穴」なのです。英語を学ぶ者の多くをつまずかせてしまう最初の難関だといえるでしょう。

また、日本語の場合は語順を入れ替えても、最後まで聞けば意味は通りますが、英語はそうはいきません。語順が違うと意味がまったく変わることが多いのも、英語学習の困難な点です。

言語の表現方法の違い

日本語と英語の表現の違いはいろいろとありますが、多くの日本人を混乱させる最たるものは、否定疑問文です。

例えば「あなたはその歌手を好きではないのですか?」という日本語の否定疑問文に関して、答え方は「いいえ、好きですよ」あるいは「はい、好きじゃないんです」などとなります。

英語では真逆です。

Don’t you like the singer?「あなたはその歌手を好きではないのですか?」
No, I don’t. =「はい、好きじゃないんです」の意味
Yes, I do.=「いいえ、好きですよ」の意味

このように、英語の場合は尋ね方よりも、答える側の意思が優先されます。これは理屈で理解できても、実際の会話では日本人ならややこしくなるものです。自然に身についた母国語の表現方法が邪魔をします。

表音文字と表意文字の違い

次に、書かれた文字にフォーカスしましょう。英語に使われる文字はアルファベット26文字が全てです。日本語はひらがな(カタカナ)46文字以外に膨大な数の漢字があります。当用漢字とされるものだけでも1800以上あるのです。

そしてひらがなは表音文字で漢字は基本的に表意文字です。英語の場合は全て表音文字となります。文字の面でもこれほどの違いがあるのですから、英語習得は難しくてあたりまえなのです。

和文英訳の基本的なコツ

和文英訳の基本的なコツ

文化の違いから難しいものだという前提で、和文英訳の基本的なコツをご紹介しておきましょう。これにはふたつのアプローチがあります。

ひとつめは、個々の単語はさておき文全体の意味から訳すアプローチです。ふたつめは、訳す前に英訳しやすいような日本語に置き換えるアプローチです。

このどちらか、もしくは両方を使うと、翻訳がしやすくなります。それぞれをもう少し詳しく見ていきましょう。

単語単位ではなく文章全体の意味を訳す

どうしても和文英訳の初心者のうちは、それぞれの単語の意味に忠実に翻訳しようとしがちです。しかし単語にこだわると、間違いではないにせよ自然ではない文章になっていきます。

たとえば「私は家を出てしまった。あまりにも腹が立ったから」を和文英訳してみましょう。

単語にこだわって訳すと以下のようになりがちです。
I have left home. Because I was so angry.

意味は充分に通りますが、英語として自然かというとやや回りくどい感じになります。このような場合は、単語の意味や使い方から一旦離れて、伝えたいことは何かを考えてみましましょう。

この文のポイントは彼が立腹したことであり、その結果として家を出たのです。英語らしく表現すると、例えば以下のようなシンプルな言い方ができます。

I got angry and left home.

前者では「出てしまった」ので教科書通り現在完了形にしていますが、ちょっと堅苦しく響きます。この場合は「get+形容詞」で心の動きを表現する方が英語らしいといえるでしょう。

また、理由に関してはbecauseを使うものと考えがちですが、このようにbecauseを使わないことも多いのです。

いずれにしても文の意味を汲み取った上で、すっきりとした英語表現に置き換えればよいのです。

英訳しやすい日本語に置き換える

もうひとつのアプローチは、意識して英語に翻訳しやすい日本語に置き換えるというものです。それを先にやっておけば、英語としてより自然な和文英訳ができます。

先の例で行くと「私は家を出しまった。あまりにも腹が立ったから」を「私はあんまり腹が立ったので、家を出ていったのです」に置き換えます。

これであれば、以下のように和文英訳しやすくなります。

I was so angry that I left home.

こちらも、自然な英語表現です。そもそもこの文の最も言いたい部分は「腹が立った」ことです。先にそれを示して、どれくらい腹が立ったかを後から補足するのが英語らしい構造になります。

繰り返しますが、英語はまず結論となる最重要部分を述べ、そしてそれを補足する要素を重要な順に付け足すのが基本構造です。

Google翻訳でできることと限界

Google翻訳でできることと限界

Google翻訳は精度が高いと評判です。実際に日常会話レベルなら、充分なクオリティの和文英訳が得られます。もう少し詳しく触れておきましょう。

Google翻訳でできること

どういう日本語であれ、入力さえすればなにがしかの和文英訳の結果を出してくれるのがGoogle翻訳です。しかし込み入った内容や、回りくどい表現の文章を入力すると、対応できずに本意とは違う文章になります。

つまり、先ほどご紹介した和文英訳のふたつめのコツを使って英語にしやすい日本語に置き換えれば、そこそこの精度が得られるでしょう。

Google翻訳の限界とデメリット

現段階では、Google翻訳にはやはり限界があります。日本人なら誰でも理解できる内容であっても、複雑な文章構造になっていると、そのまま入力しても多くは違う意味に和文英訳されてしまいます。

また、多言語サイトの翻訳に関してはGoogle翻訳を使わない方が安全です。検索エンジンとしてのGoogleのガイドラインにおいては「自動翻訳したコンテンツを含む」自動生成したコンテンツはNGとされています。
※参考元:Googleウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

つまり、自動翻訳によるコンテンツのアップロードは可能ですが、検索で上位表示を目的とするならば使わない方がベターです。

多言語サイトの和文英訳は信頼できるプロに

多言語サイトの和文英訳は信頼できるプロに

ここまでは和文英訳が難しい理由と、基本的なコツを解説しました。和文英訳が難しい背景を認識し、コツを覚えればある程度の翻訳作業はできるようになります。

しかし商業的に使用するドキュメントであれば、やはりクオリティという意味でプロの翻訳にはなかなか及びません。理由を詳しく説明しましょう。

ネイティブチェックも含めた高品質な翻訳

信頼できる翻訳会社には、ネイティブチェックというプロセスがあります。その言語を母語とする人が翻訳文を読んでも違和感がないか、理解しやすい内容になっているかを確認するためです。ネイティブチェック担当者は不自然な部分があれば、その段階でより自然な表現に修正します。

翻訳会社に和文英訳の翻訳作業を依頼した場合、まず翻訳者が日本語から英語に翻訳します。次に、英語が母語である翻訳者がその原稿のネイティブチェックを行うのです。

そこで違和感がなくなるまで修正してはじめて完成となります。だからこそ、信頼できるプロに依頼すれば確かな品質の翻訳が担保されるのです。

セキュリティ面の安全

翻訳会社に依頼する意味は、翻訳のクオリティだけではありません。ビジネスで翻訳を行う際は、インターネット上での情報漏洩を防ぐセキュリティ対策が重要になります。信頼できる翻訳会社であれば、SSL暗号化通信によってデータを安全に送受信できるようにしています。

機密保持の信頼性

信頼できる翻訳会社であれば、厳格な機密保持の規則に基づいて情報管理を行っています。

例えば、業務担当者である翻訳者や校正者、あるいはコーディネーターの全員と機密保持契約を結んで、依頼者の大切な情報が第三者に漏洩・流出することが決してないように対策を講じます。こういった対応を行う翻訳会社こそ、信頼できるといえるでしょう。

和文英訳でお困りの際はぜひ翻訳会社FUKUDAIへご相談ください

和文英訳の相談・問い合わせ

FUKUDAIは、厳しいトライアル審査を合格した経験豊富なプロの翻訳者が翻訳する体制をとることで、確かな品質で和文英訳のサービスをお届けいたします。

和文英訳の強みとして、料金と翻訳品質のバランス取れている、最適な翻訳サービスをご提供いたします。ご予算や納期について、お客様のご要望に、柔軟に対応させていただきます。

翻訳依頼時の疑問や質問を解消し、お客様の様々なニーズへご提案させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください。

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